2012年10月24日

「四度目の氷河期」

天気が良いって幸せ〜。
猫とゴロゴロするのも幸せ〜。

さてさて、今回は・・


「四度目の氷河期」/荻原 浩 著
 
 
私生児で生まれた南山渉。
 
田舎町で母と暮らすワタルは幼稚園の頃、普通の子供と違うことを
 
自覚する。
 
母は自分が生まれる前、ソビエトの動物発生工学の研究センターで
 
研究員として働いていた。
 
その頃シベリアの氷河でクロマニヨン人?かもしれないミイラが発見
 
されていた。
 
小学5年生の夏、ワタルの出した答えは・・・父親はクロマニヨン人!
 
ワタルは石器作りに夢中になる。
 
 
 
不器用ながらも自分を信じ成長していくワタルの姿は健気だ。
 
傍から見ればワタルは危うい。
 
けれど彼の心はブレない。
 


思い起こせば・・・・良くも悪くも子供の頃って、
10代の頃って・・・ブレないで生きてた気がする。
 
世界は狭いし、1年は長いし、毎日が幸せなわけじゃない。
 
(幸せだったと気付くのは大人になってから・・・)
 
早く大人になりたい・・・自由になりたいと思ってたけど・・・。
 
大人になって手に入れた自由は不自由だった。
 
 
 
話がそれてしまった。
 
私は、ワタルの荒唐無稽の強い思いが心地良かった。
 
子供はいいなぁ〜なんて感想は言わない。
 
けれど・・・子供の方が思考は自由に開かれているのだ。
 
そう思った!
posted by しのぶん at 10:39| Comment(0) | 読書感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月11日

「警官の条件」 

さてさて、前回のタイトルに振り回され、読んだ本。


「警官の条件」/佐々木譲 著
 
 
面白くないわけがない。「警官の血」の続編だもの。
 
でも、そんなことも知らずに読み始めた私は、冒頭の釣り船に乗った男は
誰ぞや? なんて思ったりして・・・。
 
舟から流れてくるオペラの音楽で普通は気付きますよね?
 
 
刑事物の小説は事件発生から解決までを数日間で描くものもあれば、
 
数年に渡るものもある。

この作品は後者。

そして佐々木譲の小説は単なる謎解きではなく、苦悩する警官の
生き様そのものを描く。(何かちゃちい表現だ・・・)
 

一冊を読んでる期間は数日間だけど、物語に流れた年月だけ自分も歳を
 
とったように感じるのは私だけかしら?
 
読み終えたあとは長い旅から帰ってきたような気分になります。
 
あぁ・・・現実の生活が待っている・・・・・。
 
 
 
【加賀谷と安城和也の物語】
 
P286   加賀谷の「戻る」にシビレタ。
 
P470   稲田が言った「江藤だ」にキタキタ〜。
 
P508   瀬波に情報交換を断られた加賀谷は内堀に電話するが・・・
      
      その内容は?
      
      そうか・・・刈部のエスが内堀ってこと?
 
 
P534   「野島はどうして消えた? その訳がわからないのか?」
 
      と江藤に問う加賀谷。
 
      う〜ん私にもわからない・・・。
 
 
 
 「世話かけやがって」
 
そして・・・和也のホイッスルが鳴り響く。
 
こんな結末・・・・・。  無念・・・・・。
 
 
 
しかし、まだ野島が残ってる。
  
野島ってナニモノ?
posted by しのぶん at 12:26| Comment(0) | 読書感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月08日

「密売人」


すっかり秋ですね・・・

本日の読書感想は
「密売人」/佐々木譲 著
 
 
北海道警察の刑事たちを描く佐々木譲の小説は、
お馴染みの登場人物たちが過去の事件で結ばれていて面白い。

だけど・・・本当は・・・。
 
タイトルがシリーズ化されてる訳ではないので、表紙を開いて読み始めないと、
どのシリーズなのか私には分からない・・・。(図書館の本は、帯なしだし)
 
記憶力の乏しい私は名前に心当たりはあっても
過去の事件のそれぞれの活躍を思い出せない・・・。
 
佐伯?・・知ってる! 津久井?・・知ってる! 郡司事件?・・あった、あった!

けど・・・どんな話だったっけ?
 
「警察の内部告発」「道警のスキャンダル」「最悪の一週間」
 
そうそう、そんな話。
ああぁ・・でも思い出せない。
 
感動の気持ちの量は覚えているんだけど。
 
だから、「凄く凄く面白かった」とか、「まあまあだ」とか、
そんな表現しか出来ない私はバカか!!
 
でもって、今回のお話は別々の部署の事件が1つの事件へと
向かっていくのだが、 ここに登場する小島百合巡査が気になって・・

「巡査の休日」を読んでみた。
 
あ、なるほど。これ昔読んだ。
 
でも、これは郡司事件の話ではない・・・。
 
そう、私は郡司事件をもう一度読みたいのだ。
 
でも、どれもタイトルが「警官」やら「巡査」やらで、もう覚えてない・・・
 
もしかして、「笑う警官」を読めば良いのかしら?
 
そうこうして、私は本のタイトルに振り回され、なぜか今、「警官の条件」を読んでいる。
 
これは・・・・・加賀谷だと?安城だと?
 
えっ、もしや・・・「警官の血」の続編?
 
また別のところへ行ってしまった・・・。
 

バカだわ。
posted by しのぶん at 10:13| Comment(0) | 読書感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする