2013年05月22日

「誘 拐 児」


「 誘 拐 児 」/翔 田 寛 箸
 
 
 
 
第54回 江戸川乱歩賞受賞作です。
 
 
図書館で手に取り、コレ・・・読んでるよなあ・・て、思いながらもどんな話
 
だったかな? まあ、いつものことなので、もう一度読めば良いのだ。
 
そして、やはり読んではいたのだが。
 
2度目でも新鮮に読める自分が悲しい・・・。
 
私の記憶力の貧相なことよ・・・。
 
 
 
昭和21年8月、誘拐事件発生。身代金は奪われ、当時5歳子供は

発見されなかった。
 
そして、昭和36年6月、主人公・谷口良雄の母親が病死。
 
不可解なコトバを残して・・・。
 
それから3日後、1人の女性が殺された。
 
 
25年の歳月を経て、2つの事件が結びつき解き明かされていく。
 
 
 
昭和21年といえば、まだまだ戦後を引きずり生きていくのがやっとの人々が
 
溢れかえっている中、ドサクサにまぎれ成り上がっていった者たちも

少なくはない。
 
 
良雄の5歳前後の記憶は曖昧で、自分が果たして誘拐された

子供なのか否か?
 
母親の死後、不信感を抱く良雄ではあるが母の愛は偉大であった。 
 
 
 
乱歩賞受賞作本なので、うしろに選評も載っている。
 
なるほど・・・。
 
そうなのよね〜。   
 
うん、私もそう思う。
 
・・・と偉そうに読んでみた。
 
 
 
2013年。
 
戦後68年。
 
今も戦中戦後を生き抜いてきてる人々は健在だ。
 
時代は変わる。
 
良くも悪くも、変わり過ぎだ・・・。


posted by しのぶん at 12:32| Comment(0) | 読書感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする