「とっておき名短篇」 北村 薫/宮部みゆき 編
コレもお二人の作家が選んだ名短篇集。
穂村弘・蜂飼耳・川上弘美・塚本邦雄・飯田茂実・戸板康二・深沢七郎
松本清張・大岡昇平・岡田睦・北杜夫
深沢七郎 「絢爛の椅子」 つ、ら、い。
岡田睦 「悪魔」 こ、こ、恐い
北杜夫 「異形」 こ、こ、こ、怖い
そして、そして飯田茂実さん。
この方は1976年生まれのマルチ・アーティストだそうな・・・。
(ダンス、音楽、シアター、美術、文学などなど。)
『一文物語集』より は一行から三行くらいの短い文章が物語りになっている。
たった数行の中に流れる時間や感情がドラマチックです。
なんというか・・・アングラ劇場の匂いがします。
一筋の光の中に浮かぶ無数のホコリの粒のような・・・。
沢山の光の粒がキラキラと光ってます。
芝居の一場面を観ているような感じです。
一瞬のような・・・永遠のような・・・。
不思議な空間を感じます。
そして・・・やっぱり、怖いのです。
余談ではありますが・・・。
北村・宮部お二人の対談も掲載されてますが、「一文物語集」の話しのところで
二階堂奥歯さんという方にふれていて、なんとなく気になってネット検索を。
奥歯さんは編集者で若くして自ら命を絶っています。
私は少なからず彼女の行動に衝撃を受けました。
でも、ここでは自分の意見は旨く言えません。
簡単に言えることでもないし・・・。