2013年07月25日

「太陽は動かない」


「太陽は動かない」/吉田 修一著
 
 
 
あ〜〜〜またもや吉田作品は面白かった。
 
ラストへ向けてのスピード感。
 
ページ数少なくなってるけど、どう終結するのだ・・・とこちらの心臓も
 
全力疾走してる感じでバクバクします。
 
 
またもや登場人物が多く、どう絡み合ってくるのだろう?
 
この人面白いけど、この人私は好かないとか、この人、気になるとか

鼻に付くとか、忘れてた頃に今、登場ですかとか。
 
 
因みに鼻に付くのは<AYAKO>謎の美女。こんな女は蹴飛ばしてやりたい。
 
AYAKOの生い立ちなどは、たぶんわざと触れておらず過酷な過去を勝手に
 
想像する事は出来るのだが、それがなんだ!
 
アルファベットの名前も鼻に付く。AYAKOだと?
 
これ・・・作者の罠に嵌まっているのかな?
 
 
 
話は新エネルギー「 宇宙太陽光発電 」を巡る争奪戦。
 
手に入れるのは日本か中国かアメリカか?
 
 
 
小説っていうのは読み終わったらおしまい。その後の事はわからない。
 
けれど、あの時のあの人はあれからどうしているのだろう? と思いを馳せる。
 
読み終わっても余韻は続くのだ。
 
余韻の人々が今回たくさんいます。
 
読み終わって残念・・・。
 
もっともっと読んでいたかった。
 
 
私も一緒にアジアを凄〜く冒険しちゃった気分です!



posted by しのぶん at 12:26| Comment(0) | 読書感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月17日

「夢をかなえる脳」澤口 俊之


「夢をかなえる脳」/澤口 俊之著
 
 
テレビでお馴染みの脳科学者、澤口さんの本です。
 
この本は科学的に夢をかなえる方法を導き出している本です。
 
その脳力がわかるテスト付き。
 
さてさて、やってみました。
 
 私は・・・成功の可能性・高い!でした。
 
しかしその上には、 とても高い ・ 非常に高い がある。
 
ならば私は悪くはないけど、たいしたもんでもない。
 
そこで、はたと気が付いた。
 
夢をかなえる・・・って、いい年して、まだ叶えてないのかよ〜。
 
すでに脳力ないではないか?
 
いやいや、これが自分なのだ。
 
大器晩成なのだ・・・これからなのだ・・・。
 
でも、もう晩成に入っているはずだけどお?
 
 
『夢』とは未来における目的・・・らしい。
 
目的を持たないと未来は楽しくない。不安にもなる。
 
私の未来は子供のようには長〜〜くないけれど、生きてるうちは
 
夢を見続けようではないか!
 
 
 
いろいろなことが書かれてますが、わたしの一番は
 
「 ドーデモイイことには執着しない 」
 
これでした。
 
私は、ホントにホントにドウデモイイことを考えてる時間が長い。
 
その事にふと気付き、や〜めた と思ったときのなんとも楽なことよ。
 
ただ、いけないのは数分後にまたもやドウデモイイことを考えてしまっている。
 
堂々巡り・・・。バカだなあって思います。


posted by しのぶん at 13:02| Comment(0) | 読書感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月04日

 「空の拳」


 「空の拳」/角田 光代 著
 
 
 
出版社に入社して三年目、文芸編集部希望の空也が配属されたのは
 
「 ザ・拳 」というボクシング雑誌だった。
 
スポーツ・センスのまったく無い空也だったが、仕事の成り行きでとある
 
ボクシングジムに通い始める。
 
 
ボクシングは、人を殴るスポーツだ。
 
リングの上でならばいくら相手を殴っても犯罪にはならない。
 
けれどボクシングは殴られるスポーツでもあるのだ。
 
殴られるなんて絶対にいやだ。・・・と私は思う。
 
顔が曲がっちゃうくらいに殴られるのだよ。
 
 
 
因みに私は昔、キックボクシングジムに通っていたことがある。
 
キックして、ジャブジャブ、ストレート!なんだか楽しそうではないか?
 
ところがジムは鼻が曲がりそうなほど汗臭いというか、男臭いというか
 
息ができないほど臭かった。
 
でも我慢した。臭いなんてなれるものだ・・・。
 
けれど、小さなリングの上でのスパーリングで、コーチの軽い蹴りが
 
私の鳩尾に入った!
 
うううううううううううっつ・・・・・く、く、苦しい〜〜〜〜!
 
なんなんだ!なんなんだ!私は初心者だし、女の子だし、痛いじゃないかあ!
 
いや、こんな時にだけ女を持ち出すのは嫌だけど、私はヤラレルのは嫌なのだ。
 
その時解かったのは、格闘技は痛めつけられるのが平気でなければ出来ない

スポーツなんだということ。
 
サド性とマゾ性も、両方必要なのだということだった。
 
 
そして、強い心。
 
 
このお話は、空也とジムの若いボクサーやコーチなどの人間模様が
 
描かれているが、
 
『大切なのは負けん気の強さではなく、ぜーったい勝ちたい勝ちたい勝ちたい
 
って願う、その願いの強さのほうが大事だ』
 
って、あるコーチが言ってます。
 
 
『強いやつが勝つんじゃないんです、勝ったやつが強いんです。』 とも・・・。
 
 
 
人生は勝ち負けではない。と思うが・・・強くなりたいとは思う。
 
願いの強さが大切なのであれば、例えば
 
良い仕事がしたい、したい、したい・・・とか
 
英語が喋れるようになりたい、なりたい、なりたい、・・・とか
 
家を建てたい、建てたい、建てたい、・・・とか
 
無理だと思って諦めるよりは、夢に向かって努力するほうが確かに人生は
 
豊かになるような気がする。
 
 
そう、私たちは今、人生というリングの上で戦っているのですよ!
 
なあんて臭いこと言う気は毛頭ないけど・・・。グー
 
 
おっ、初めて絵文字(グーパンチ)入れてみました。

posted by しのぶん at 11:43| Comment(0) | 読書感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする