「夜の国のクーパー」/伊坂 幸太郎著
やっぱり、面白い!
止まらずいっきに読みました。
たった一日の時間しか流れていないのに・・・。
だいぶ旅して来たような私の一日・・・。
架空の、奇妙な小さな国の戦争の話。
だが、この国の人々は戦争の事をよくわかってない。
戦争をしてたらしい、そして負けたらしい、でも負けるってどういうことなんだ?
と、首を傾げる純朴な人々。
国の成り立ちが、なんか変。これってどういう世界?
そんな国に仙台の港から小舟に乗った男が迷い込む。
草叢に倒れていた男に話しかけてきたのは猫。
猫の描写が、そうそう猫ってそうなのよね〜 とニンマリ、納得。
猫がしゃべったり、鼠に交渉を持ちかけられたり。
と、言うような話は、なんだか面白くなさそうだわ!
と普段の私なら思うところだが・・・いやあ・・・猫の気持ち、鼠の気持ち、
複雑ですよね。
この世界の上下関係からは逃れられないのだからね。
わたしたちもね〜。一緒だね〜。
しかし、なんといっても伊坂幸太郎だもの!
最後は爽快! ありがとう! です。
まさかね。そうきましたか。000−旅行記?
「 みんなで帰るか 」
いいコトバだなあ。