2013年06月06日

「さよならバースディ」



「さよならバースディ」/荻原 浩 著
 
 
 
『 バースディ 』 は ピグミー チンパンジー(ボノボ)の名前。
 
さよならバースディ っていうくらいだから・・・きっと最後は
 
悲しい別れがあるんだ・・・そう思うと読むのが辛い・・・かも。
 
そして、やっぱり・・・。
 
 
霊長類研究センターでは、バースディに言語習得実験を行っている。
 
人の言葉に答えるバースディは愛くるしい。
 
 
私は特別サルが好きなわけではないのだが、なぜか感情移入してしまう。
 
動物に対して人間はいくら愛情をそそいでも、それは傲慢な行為なのかも
 
しれない。
 
ペットを飼う行為もしかり。(私のことでもある)
 
だから最後まで責任を持って生活を共にする。
 
精神的支えになってもらっているのは、むしろこちらの方だし、
 
ウチのこ(猫)が一番可愛いと毎日毎日思っている時が幸せだし。
 
 
しかし、一方通行の愛情で成立するこの気持ちこそ勝手なものではないか?
 
 
本当に本当に、人間は自分勝手なのだ。
 
 
動物との共存は永遠のテーマだが、どちらにせよ人間は人間の事を
 
一番に考えた上の結論しか出せないのだろう。
 
 
 
バースディも結局は人間に振り回された犠牲者で、
 
バースディが無垢な存在ゆえに、心に重く人間の罪の深さを感じた。
 
 
 
そして私はウチのこを抱きしめる。
 
ああ、本当に、かわいい。
posted by しのぶん at 14:42| Comment(0) | 読書感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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