2014年07月13日

『64』ロクヨン 横山秀夫

『64』ロクヨン 横山秀夫
 
なんとも読み応えのある作品でした!!

県警本部・警務部が舞台。警察内部の話って面白い。 
好きだ。
刑事あがりの広報官・三上義信は娘が家出したきり音沙汰なし。
生きているのか? 
それとも・・・。

そして時効まで1年の誘拐事件。事件当時の警察の失態と隠蔽。
娘を誘拐、惨殺された父親執念。広報室と記者の探りあい。
長官視察を軸に物語が回る回る。
手に汗握る。 
イライラもする。 困惑する。 
窒息しそう。面白かった〜〜〜〜〜!


内容紹介

昭和64年に起きたD県警史上最悪の誘拐殺害事件を巡り、刑事部と警務部が全面戦争に突入。広報・三上は己の真を問われる。究極の警察小説!

内容(「BOOK」データベースより)

警察職員二十六万人、それぞれに持ち場があります。刑事など一握り。大半は光の当たらない縁の下の仕事です。神の手は持っていない。それでも誇りは持って いる。一人ひとりが日々矜持をもって職務を果たさねば、こんなにも巨大な組織が回っていくはずがない。D県警は最大の危機に瀕する。警察小説の真髄が、人 生の本質が、ここにある。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

横山/秀夫
1957年東京生まれ。国際商科大学(現・東京国際大学)卒業後、上毛新聞社に入社。12年間の記者生活を経てフリーライターとなる。91年『ルパンの消 息』が第九回サントリーミステリー大賞佳作に選ばれる。98年『陰の季節』で第五回松本清張賞を受賞。2000年『動機』で第五十三回日本推理作家協会 賞・短編部門を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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2014年07月12日

『快挙』白石一文

『快挙』白石一文
 
 
『快挙』白石一文らしからぬタイトルだなあと思いながら読む。なるほど。ああ、やっぱり良いなあ。

夫婦の話である。平凡な夫婦か非凡な夫婦かは、描き方で変わる。どこにでもいるような夫婦の話のようでいて、様々な出来事が通り過ぎて行く。そもそも人生なんて、誰にも語らなければ平凡な人生、語りようでいくらでもドラマチックになるのが人生だ。

この物語は、夫であるヒックンの快挙とは? を織り交ぜながら静かに淡々と夫婦の年月が語られていく。2人とも普通で、魅力的な人間だ。 読み心地がいい。私たちみんな大変だけど、でもみんな生きてる、生きていくんだなあ・・・なんて当たり前のこと、思ったりして・・・。

一発逆転。 <快挙>とは? 私にとってはなんだろう?
これからの私の快挙を、心待ちしよう。


内容紹介

変質しない夫婦関係などない。罪と罰を抱き共に生きる。それこそが、結婚――。あの日、月島の路地裏であなたを見つけた。これこそが私の人生の快挙。しか し、それほどの相手と結婚したのに五年が過ぎると、夫婦関係はすっかり変質してしまった。共に生きるためには、不実さえも許す。それこそが夫婦。そう思っ ていたが、すべては私の驕りにすぎなかった……。結婚の有り様をあなたに問う傑作夫婦小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

白石/一文
1958(昭和33)年福岡県生れ。早稲田大学政治経済学部卒業。文藝春秋勤務を経て、2000年『一瞬の光』でデビュー。2009年『この胸に深々と突 き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞を、翌2010年には『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもので す)
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『愛さずにはいられない』藤田宜永

『愛さずにはいられない』藤田 宜永
 
どうも・・・タイトルが私好みではないのだが、自伝的小説という事と時代が懐かしく(昭和40年代の話なので、私は子供だったけど)読んでみました。

初めて読む作家です。

母親との確執。福井から単身上京、高校生で都内の下宿にひとりぐらし。高校生の作者は、愛さずにはいられない? というよセックスせずにはいられないとばかりに遊ぶ遊ぶ!ゴーゴー喫茶では、テンプターズが演奏していたり、スパイダースや、タイガースや・・・。
ああ、夢のような時代。だが、青春はもどかしい。恋愛。 演劇。 羨望。 嫉妬。想い道理にはいかない通過点。

自伝的小説というものの多くが赤裸々で、読んでると覗き見しているような感覚に陥り何も知らない他人の私が読んで、なんだかスミマセン・・・と思ってしまう。しかし・・・自伝的小説と解からなければ、こんな話、小説の中だけだよ。とも思ってしまう。それほど私からみたら、凄い高校生活を送ってるのだ。花村萬月しかり、男というものは・・・。 なんとも・・・。

事実は小説よりも奇なり! なんですね。


内容紹介
ビートルズが来日した年、僕は童貞を失った――。母親との確執を抱え、上京し高校に通う僕は街で遊んでいた。漂うような日々を通り過ぎていった女たち、そして運命的な出会い。初の自伝的恋愛小説。

内容(「BOOK」データベースより)
赤裸々、どこまでも赤裸々。この女に、殺されてもいい。僕は本気でそう思った。人気直木賞作家が綴る激しい愛の青春記。初の自伝的長編1500枚。            
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

藤田/宜永
1950 年4月12日福井市生まれ。早稲田大学中退後に渡仏。エール・フランスに勤務。帰国後の’86年に『野望のラビリンス』で小説家デビュー。’95 年に『鋼鉄の騎士』で日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会特別賞を受賞。’97年の『樹下の想い』などで恋愛小説にも新境地をひらき、’99年に『求 愛』で島清恋愛文学賞を受賞。2001年に『愛の領分』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)  
 
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2014年07月11日

『安井かずみがいた時代』島崎今日子

『安井かずみがいた時代』島崎今日子

小説以外の本を読むことは少ない。
けれど、この本には思わず手が出た。
二十数人の友人知人が語る安井かずみ。
懐かしき人、憧れの才女、安井かずみ。
1994年3月17日、永眠。
1939年生まれの安井かずみさんが作詞家として活躍してた頃、私は小学生だった。

その頃の私はグループサウンズに夢中。
ジュリーは女の子みたいに可愛くて王子様のようだったし、ショーケンは少し不良っぽくて、やんちゃな騎士(ナイト)という感じ。
けれど同時に2人を好きになってはいけない!どちらか1人を選ばなければ・・・
と、苦悩する小学生はやっとこさ、ショーケン一筋で行こうと決めたのでした。

G・Sの衣装のいくつかはコシノジュンコさんが手がけていて、私はファッション・デザイナーにも憧れ、デザイン画をスケッチブックにたくさん描いていました。そして、その真っ只中にいたのが安井かずみさんでした。
作詞家の彼女はスターを作る裏方であるわけですが、裏方でチャーミングな人は少なかった。なんて素敵なんだろう・・・そう思ったことを覚えてます。

それにしても、安井かずみが駆け抜けた華麗なる55年間。
庶民で凡人の私が、ひと言でいうならば 夢の世界 のようだ。
はあ・・・へえ・・・ふう・・・。 感嘆。
彼女が安井かずみであり続けたパワーはなんだったのだろう。
美意識に囚われすぎてはいないか?
こだわりを持った生活スタイルは輝きながらも切なくはないか。 
いや、だからこそ素敵だったのかなあ?
うん、素敵だったよね・・・。
最高にカッコ良かった・・・。  普通じゃないけど。
・・・安井かずみは、やっぱり カッコいいんだよね!

彼女が今、生きていたらどんな婦人になっていただろう。これほどの生き方をした人の今を、見てみたいと思うのは私だけではないだろう。と、同時に彼女の時間が55歳のまま止まり、そのまま人の心の中に生き続けているこにホッとしたりもするのだ。


内容紹介

「わたしの城下町」「危険なふたり」「よろしく哀愁」etc.今も歌い継がれる名曲の数々を世に送り出した作詞家・安井かずみ。御茶ノ水の文化学院在学中 に訳詞家としてデビュー後、作詞を手がけるようになり、65年「おしゃべりな真珠」で日本レコード大賞作詞賞を受賞するなど、超売れっ子の作詞家として活 躍した安井は、77年にミュージシャンの加藤和彦と結婚。それまでの華やかでスキャンダラスな生活から一転して家庭に入り、マスコミから理想のカップルと 称揚される。癌で亡くなるまでの55年の生涯を、二つの人生を生きたかに見える安井かずみの人生は、戦後からバブル崩壊までの日本を体現したとも言えるの ではないか? 前半生と後半生のどちらが本当の安井だったのか? 安井は加藤を支配していたのか、支配されていたのか? 20名を越える関係者の証言から浮かび上がる伝説の人の素顔に、気鋭のノンフィクション・ライター島今日子が迫る!

内容(「BOOK」データベースより)

4000曲の詞を紡ぎ、時代を駆け抜けた作詞家・安井かずみ。林真理子、コシノジュンコ、金子國義、ムッシュかまやつ、吉田拓郎。20人余の証言から浮かび上がる、伝説の女の素顔。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

島崎/今日子
1954年11月、京都府生まれ。ジャーナリスト。ジェンダーをテーマに、ジャンルを超えた幅広い分野で執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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2014年01月29日

「冥土 めぐり」

「冥土 めぐり」/鹿島田 真希著

もやもやする。
奈津子の境遇に、もやもやする。
それを受け入れている奈津子に、もやもやする。
もやもやはイライラに・・・イライラはやがてカッチ〜ンと切れそうに・・・。

私は嫌だ。 こんな母や弟は! 屑だ!
そばに居たらハッ倒したくなる屑だ!

だが、あまりにも可笑しすぎる屑なのだ。
そうか・・・こういう屑もいるのだなあ。 
と、たいした人間でもない私は思うのだ。

そして奈津子の夫、太一。
太一は結婚後、脳神経の発作により四肢が不自由になった。
障害者として生きている太一に対して奈津子は、介護をしながらも冷めている。

奈津子の目には、もはやまわりの人間は朧だ。
奈津子は正当に病んでいる。

芥川賞作品は、もやもや、イライラ、少しヘンテコな作品が多いと思うのは私だけだろうか?

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受賞歴 第147回芥川賞受賞

あの過去を確かめるため、私は夫と旅に出た――裕福だった過去に執着する母と弟。彼らから逃れたはずの奈津子だが、突然、夫が不治の病になる。だがそれは完き幸運だった……著者最高傑作!


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