「母 性」/湊 かなえ著
う〜ん。 なんというか・・・。
世の中でなによりも母親が1番好き!
という少女が成人し、結婚し、女の子を出産するが。
やはり母親が娘よりも1番好き・・・。
しかし母親は事故で亡くなり、夫と娘との3人家族。
夫の実家に身を寄せるが、ここからは姑、小姑のイジメが始まる。
う〜ん。 母親を好きなのは良い事だと思うよ。
でも崇拝してるのは恐い。
娘は母親に桃の香りのハンドクリームを塗ってもらうときが嬉しかった。
桃の香り・・・。
次に読んだのが・・・・。
「あなたにだけ わかること」/井上 荒野著
この作品にも桃の香りがでてくる。
ここでは母親が浮気相手の家に行くときに付けていく匂いだ。
母親って桃の香りのイメージなのかな?
私はパーマ液の匂いだな。
私の母は美容師だったので。・・・そのままじゃん。
好きな小説です。
男の子・駿は母に手を引かれ踏切を越えて知らないオジサンの家に行く。
オジサンと母は二階に上がる。残されたオジサンの娘・夏と駿は一階の
居間の炬燵で遊ぶ。
それから二人は小学校に入学。 やがて、時は流れ・・・。
夏と駿は幼馴染というのものではない。が、一時期一緒に遊んだ顔見知りだ。
つかず離れずの関係が続く。
駿の父親は外科医。 夏の父親はぐうたら。
環境も性格も違う二人は友達でもないし、ましてや恋人同士にもならない。
それぞれの道を行く。
それぞれはやがて結婚して、子供が出来て・・・。
互いの親は老い・・・。
執着心はやっかいだ。
だがそれを洗い流してくれるのが、井上作品だ。
乾いた作品。
さりげなく心に残る、さりげない人々。
けれど、深い。
あなたにだけ わかること・・・。